ジュラルミンの日々 2nd

はてなダイアリーからはてなブログにお引っ越し。DTM関連多めに充実出来たらと思います。

「努力すれば夢がかなう」?

「努力すれば夢がかなう」という言葉はよく聞く。この言葉を妄信する者が「努力しても夢がかなわない」という現実にぶつかると、たちまち挫折する。はたして「努力すれば夢がかなう」は正しいのだろうか?

論理問題としてとらえてみよう。
論理問題とは、論理的思考によって解を求める問題である(そのまま。。。)
例えば、

「A君はコーラが好き」

という前提があった場合、

「A君じゃなければコーラが嫌い」

というのは間違っている。B君が必ずコーラが嫌いとは限らないからだ。唯一正しいのは

「コーラが嫌いな人はA君ではない」

である。

SPIとかをやったことある人は知っているかもしれないが、この手の問題は「前提を逆からたどってそれらを否定する」と解にたどり着く。
「A君はコーラが好き」の場合「A君」と「コーラが好き」に分けてこれらを否定する。

「A君」→「A君じゃない」
「コーラが好き」→「コーラが嫌い」

これらを前提の逆からたどれば「コーラが嫌いな人はA君ではない」となり、これが答えになる。

この方法を用いて「努力すれば夢がかなう」を見てみると、この論理問題に対する回答は

「夢がかなわないのは努力をしていないから」

となる。なんか一見正しそうな気もするが、本当にそうだろうか?夢をかなえていない人たちは、すべからく努力を怠っているのか?

成功するには才能やら運も左右されるだろう。例えばオリンピックでメダルを取る偉業は努力だけではないはずだ。CDセールスでミリオンヒットを飛ばすなんてことも努力だけじゃどうにもならない。じゃあ何が必要かなんて事はだれにも分からない。それこそ潜在的な能力や運、時代や情勢なんかも左右されるだろう。

「努力すれば夢がかなう」を正しく言い換えるなら「夢をかなえられる人は努力をしている」で、これの論理問題の解は「努力しない人は夢を叶えられない」である。少なくとも前述よりこちらの方がしっくりくる。毎日昼寝をしている人が突然小説家になんてなれない。練習しない人がプロ野球選手になんかなれない。

何かで見た事のある成功の方程式というのは

成功<=(努力+才能)*運

らしい。運が掛け算になっているのがポイントで、ここが0だと成功しない。なんとなく納得できる。

twitterで見かけたスポーツ選手と高校生のやりとりの中、なんとなく思った。